ブシロード(7803)のIPO新規上場情報

IP（知的財産）ビジネスということで比較的新規性が高く類似する企業なない印象。
IPといってもキャラクター事業か？
トレーディングカードゲームで培った人気を集めるビジネスが上手。

プロレス興行なども含め知名度と注目度は高い。
業績も好調。

IPO的には吸収金額の大きさが初値にどう影響するか？
グローバルオファリング（米国カナダ除く）で値付けの安心感ありも初値高騰は難しい印象。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

過去にトレーディングカードゲームのTVCM他、IPとして「新日本プロレス」など
一般的な知名度が高く、上場となると注目を浴びやすそう。

キャラクターなどで注目度の高い企業のIPOは話題性で初値が上がることが多い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年7月度、連結予想EPSは125.79円。
想定価格1,840円から計算される予想PERは約14.63倍。

現在の業績の伸びと、業種の話題性を考えれば割安感あり。
こういった銘柄は話題性で高い値付けが多い気がするが、今回は控えめの印象。
仮条件もそこまで強気ではないので買い得感はある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約80.4億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比率は公募が若干多い程度。オファリングレシオは27.7％と概ね標準範囲。

ベンチャーキャピタルからの出資も見当たらない。またロックアップは価格解除なしの180日などできつめ。
ストック・オプションの約50万株、150円価格が行使期間に入るのが気になるところ。

上場後はストック・オプションの株数ぐらいの売り圧力は覚悟。
それよりも吸収金額が大きめなので、IPO地合いの弱さが続けば買いが足らない可能性も。

人気があるので重たい吸収金額もこなすと感じるが、決して需給が良いとは言えない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IPビジネスは、色々なビジネスへの展開や融合といったことが可能で魅力が高い。
興行面の施策が上手で業績もついてきている。

IPOによって集めた資金で、新しいIP開発に期待というという人も多いだろう。
人気商売は不安な部分もあるが、一発の期待の魅力もあると感じる。IPOならこういった銘柄のほうが楽しい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

7月IPOで話題性が高く、注目度の高い銘柄。
吸収規模が大きいため参加できる可能性が高い。ただ、その分初値の期待度が下がることは承知で参加か？

救いなのは想定価格が控えめなことで、下手にリスクを追わないで楽しい銘柄に参加できるイメージ。
懸念点は近頃のIPOの地合いの弱さで、吸収規模が大きい銘柄はもろに影響しそう。
予想する初値まで上がらなくても割り切る姿勢も大事。

いつか株主還元策として優待実施など（IPのキャラのクオカードなど）に踏み切る可能性もある。
ブシロードにかけて初値は「246」のゴロあたりが気になるところ。2,246～2,460円がくさい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です