レオス・キャピタルワークス(7330)のIPO新規上場情報

「ひふみ投信」運営元。社長のメディア露出など知名度高い。
ファンドはIPO銘柄も良く買われる成長企業好きなのでIPO投資家には馴染みもありそう。

業績好調、ひふみ投信は急成長の歪みがややでているところ。

親会社はISホールディングスで、ライブスター証券も参加、しっかりと幹事証券入りしている。幹事団は販売を良くしているからか？ネット証券多し。

クリスマス上場だが、規模の大きさがどうでるか？できれば華々しくスタートしてほしいが・・・。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

社長のメディア出演や「ひふみ投信」の運用の勢いなどが注目。
運用会社の上場はどうなのか？の賛否はあると思うが、手腕が試されるところ。

セクターは証券業となり、IPOではあまり人気のない業種にはなる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2019年3月度、単体予想EPSは90.67円。
想定価格2,010円から計算される予想PERは約22.17倍。

ただし想定価格から仮条件を大幅引き下げ（上限で3割減）。
上限の1400円ベースでは予想PERは約15.4倍。やはり割安感を強く感じるので不思議なものだ。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約73.9億円（想定価格ベースOA分含む）のやや大きめのIPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は１：４で売出が多い。オファリングレシオは高めも標準範囲内。
売出の多さはややイグジット感や換金売りの印象もある。

既存株主にはベンチャーキャピタルがあるが、上場時に全て売り出す。
残りに関しては親会社のロックアップが1.5倍で外れることに注意か？

ストック・オプションの未行使残は32円価格60万株弱が行使期間に入っており、
やはりこの価格帯は気になり売り圧力として計算したい。

やや大きめの規模感や上場時のイグジット感は否めないが、上場時に関してはちょっと割安感を出してきており、
うまく上場させる意図があるのではないか？という印象。ただ、需給面は中立。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「ひふみ投信」の躍進があったが、ちょうど綻びが出てきた感触での上場。
ただ投資運用会社としての知名度・人気度はまだまだ相当なものがあり、腕の見せ所か？

配当も予定している模様で、運用益からどの程度株主還元できるか？も注目。
株主か運用ファンド投資家への還元か？微妙なさじ加減が今後必要になるのではないか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

仮条件引き下げでお得感を出して需要喚起。主幹事みずほ証券のお得意芸か？
なお幹事団もSBI証券、楽天証券、マネックス証券、ライブスター証券とネット証券が並び、
一部IPOの受付では穴場的だったところが含まれていて、需要のバランスに穴がありそう。
（そういった営業力の部分も仮条件の引き下げに影響しているかも知れない）

ここはありがたく安く公募で手に入ると見込んで、一発勝負する銘柄か？
クリスマス上場というのもあり藤野サンタからのプレゼントと期待したい。

BBスタンスは微妙のC評価とするが、IPO投資の妙味からすればB評価と言ってもいいかも知れない。
ネット申し込みの小口投資家に利益になるよう祈りたい。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です