ＰｏｓｔＰｒｉｍｅ(198A)のIPO新規上場情報

金融情報関係の人気Youtuber高橋ダン氏が始めて投資中心のSNSサイト。多くのユーザーも参加して盛り上がりを見せている。

業績も5期目で上場するぐらい急成長を遂げたが、若干頭打ち感も見えそうなところで上場。上場をきっかけに再ドライブするかどうか？

公募数が少なく、ほぼ売出によるIPOで、特に高橋ダン氏は持ち株の99.9%を放出。資金管理会社の売却分も含めると13億程度の現金化となる。

初値視点では著名人IPOとしてみれば上昇は期待できそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

有名YouTuber（高橋ダン氏）が立ち上げた会社ということで注目度は高い。
IPOカテゴリとしては著名人系IPOとして見られそうで、その場合は上場時に話題を呼ぶ。

上場日は3社同時上場となってしまったので、その点は割引だが、
同時上場の中でも注目度の点では上となりそうで、強弱の展開となれば「やや強より」になりやすいと予想。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2024年5月度、単体予想EPSは24.02。
想定価格450円から計算される予想PERは約18.73倍。

類似企業がなかなか見当たらないが直近の成長率を考えると、割安感は感じづらい。
高値でのイグジットと見られてしまうと、安くなるのを待つ人が多そう。
低位株という点では買い易さはある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約15.1億（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証グロース市場上場。主幹事はみずほ証券。

売出株式比率96.6%と非常に売出が多い。オファリングレシオは高めの標準範囲。
社長が99.9％と大売り出ししているのは頂けなく、イグジットIPOと言われても仕方がない。

残る社長の資金管理会社の株もロックアップが外れたら換金のために売ってきそうで怖い。

ストック・オプションの未行使残は行使価格が360円。
信託型も含まれ、こちらはそれほど上場時には気にしなくて良さそう。

売り出し多く、吸収金額が大きいのは需給面でマイナス。
IPO地合いもそれほど良くなく、話題性だけで資金が集まりにくい模様であれば苦戦しそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

金融情報の仕組みづくりには長けているようで、人気と注目で客付けをしてうまく伸びている。
ファンも多そうで上場となれば応援の意味でも投資としたいところだろうが、肝心の社長が大量売出はトーンが落ちそう。

それでも話題性で初値は上がりそうな雰囲気。その後、話題性がなくなれば、ここの株を保有する意味に不透明さが出そう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

著名人IPOというのを抜きにして、IPOスペックを評価するとイグジットIPOと見られ、
大手予想会社の予想もやや低めとなっている。それでも、著名人IPOは話題性でなんとかなることが多く、
初値はプラス目線で見たい。総合評価としては近ごろのIPO地合いも加味してC級評価に引き下げる。

何と言っても社長本人が99.9%というふざけた売出設定しているのは不信感しか生まれないのではないか？
せめて半数売出にしておいて、資金管理会社の売出で調整しても良かったところなのに意図するところが分からない。

３社同時上場で、どこまで注目度を上げることができるか？
C級評価にしたもののなんだかんだで参加する人は多そうか？

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です