タスキ(2987)のIPO新規上場情報

住宅にIoTなど最新の設備を取り入れて付加価値をつけるIoTレジデンス事業。いわゆる不動産テック。

吸収金額2億レベルの公募3000枚とプラチナチケット系IPO。SBI証券主幹事。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらないが、ストック・オプションの枚数はかなり多い。

規模は小さいが売上利益ともに急拡大しており、上場時時点ではお買い得感と需給面で初値高騰がしやすいIPO。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

不動産テック系IPO。IoTレジデンスとして、IoT機器を取り付けることで住宅に付加価値。
また、それを投資用物件として販売したりもしている。

セクターは不動産業。10月のスタートIPOとなる。
SBI証券主幹事ということで個人投資家から注目度が高そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年9月度、単体予想EPSは71.91円。
想定価格630円から計算される予想PERは約8.76倍。

不動産セクターというのもあってか、急成長の状況の割に低PER。
公募株は非常にお買い得な印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約2.17億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO。
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSBI証券。

売出なしの公募3,000枚。オファリングレシオも低水準。希少性高い。

既存株主にはベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残は130円価格で572,000株。こちらは上場後の売り圧として意識したい。

需給面ではかなり希少な印象なので、文句なしといったところ。
ストック・オプションの行使がどこかでなされそうだが、企業メンバーの報酬となれば仕方のないところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産テックはIPOでもそれなりに人気がある。新しい付加価値をつけるビジネスとしてはIPOらしい。
またDayPay事業など、不動産にこだわらない事業展開で、どちらかというとテック系銘柄。

テクノロジーや新しい仕組みで付加価値を提供してビジネスを進めているというのは、
今後の事業活動にも期待が持てそうな気がする。もちろん上場時点での規模感の小ささも魅力。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

需給面と買い得感が光るIPO。事業内容もIPOらしい新規性があって良い。
かなり評価が高いが単価が安いため、騰落率は良くても1枚あたりの利益は少なくなるか？

9月の上場ラッシュの後の10月スタートIPOとなるが、
買い疲れがあっても、吸収金額の小ささや希少性の高さから初値高騰しそう。

IPOのいい流れを引き継ぐような好結果がみたいところ。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です