ウイルテック(7087)のIPO新規上場情報

東証2部上場のやや地味系IPO。ジリジリとした成長は続けている。
規模感や割安感なども飛び抜けてるところがあまりないため掴みどころがない。

上場時の地合い次第でどちらにも転びそうだが、既に同時上場が確定しているのはマイナス。

BBスタンスの後半まで様子見して決めたいところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場で製造系の派遣業と目新しさもない地味なIPO。
3月初旬の上場も同時上場であったり、後にたくさんのIPOを控える中、資金が集まりにくい環境。

比較して割り引いて考えたい。上場ラッシュとなると注目度のマイナスはかなり厳しく見たい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2020年3月度、連結予想EPSは144.43円。
想定価格1,280円から計算される予想PERは約8.86倍。

想定価格は妥当といったところ。仮条件は弱気でかなり引き下げてきた。
ややお得度を出してきたかも知れないが、公募は買いやすくなっても初値的には厳しくなりそう。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約26.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証2部。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比はほぼ半々ずつ。オファリングレシオがやや高めで売出姿勢強い。

既存株主にベンチャーキャピタルの名前は見当たらない。
ストックオプションの未行使残は26万株が行使期間に入っている。行使価格は264円と安い。

一定数の売り圧力があるというよりも、買いが入りにくそうで20億超の吸収金額がやや荷が重い。

公開価格付近で閑散相場になりやすそう。上場ラッシュ中は弱い結果の場合はとことん売り込まれる事があるので注意。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

全くIPOらしい新規性を感じないので、人気化はしないだろう。魅力を感じる部分も見当たらない。
ちょっと厳しい味方になるかも知れないが、上場数が増える時期は触らない人が増えそう。

長期的に見てオススメできる部分も少ない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

景況感が悪い事が鮮明になると、一気にイメージが悪くなりそうなIPO。
3月の上場ラッシュで地味系IPOが弱さを出したら、強弱が鮮明になるので悪影響。

仮条件弱気は需要の反応が薄いことの証明にもなっているので、
弱いものは更に弱くの法則で、評価を下げざる負えない。

ただ、決して割高感があるような銘柄でもないので公募株でダメージを受けても、
しばらくすれば売れる株価まで回復する可能性はある。
初値売り思考の人は、他のIPOもたくさんあるのでパス姿勢になりそう。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です