イーソル(4420)のIPO新規上場情報

組込機器向けOS,ソフトウェ開発。昔からある業種。
業績は順調に推移。割安感のある価格設定なら積極参加。

吸収規模は20億弱とやや中規模で需給面では初値高騰はしにくいが、初値プラスは見込めそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マザーズ・中型・情報通信系のIPO。
組込みソフトウェア系は昔からあるがIPO初値では安定感を感じる。

注目というほどではないが10月IPOの中では好感が持てるIPOという印象。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年12月度、連結予想EPSは18.42円。
想定価格1,470円から計算される予想PERは約18.42倍。

緩やかながら業績の伸びを加味すると妥当な価格設定といったところ。
ただし、仮条件ではもう少し強気の価格設定となっている。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約17.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO。
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募６：売出１程度で公募が殆どを占める。オファリングレシオは標準。

特にベンチャーキャピタルの保有は見当たらず、筆頭株主は持株会という安定ぶり。
ロックアップも価格解除要件なしの９０日としっかりしている。
ストック・オプションの未行使残もなし。

あまり上場後に売り玉が出そうな雰囲気がない。
中型でも需給面ではかなりいい状況での上場となりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IT系でも組み込み系なので昔からの縁の下の力持ちの印象で、派手な人気はないが安定感の魅力はある。
４０期を超えながら増収増益傾向なのは評価したい。業種も決して需要がない産業ではない。

新規性よりも安定感で魅力を感じるところ。初値はそっとして欲しいか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値的には赤字バイオと同時上場、規模感もそれなりのため、
急騰というと難しそうに見える。むしろ急騰しないで初値が付いて欲しいところ。
ただ、急騰しなくてもそこそこの初値は見込める良案件の印象。

いろいろな項目から見てもマイナス要素が少ない。

注目度がやや薄めかもしれないので、初値が安くなるなら買いたいという層も多そう。
そうなると結局、初値もオーバーシュート気味になってしまうのではないかと考える。
そこまで考えてBBスタンスはB評価だが、初値予想はやや高めの3,000円付近まで予想。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です